固定化のために会員カードを発行しているお店も多いと思います。会員カードへの加入をどのようにご提案しているのでしょうか？

今日は裏メニューを使って会員を募集する方法についてご案内します。来店したお客様すべての方に会員募集のご案内をするのではなく、裏メニューをご案内して興味を持ったお客様だけに会員のおすすめをするという方法です。

賢く顧客リストを集めて、優良顧客のリピーターを増やす

顧客リストの重要性

腕のいいシェフがやっている洋風居酒屋がありました。おいしくてしゃれた居酒屋として、中高年の女性客を中心に人気のあるお店でしたが、コロナ禍で客数を減らし停滞してしまいました。

腕を頼りに切り盛りをしていたために、積極的に営業をするというマーケティング発想はなく、顧客のリストもとっていませんでした。

最盛時の半分にも満たない客数に減ってしまい、待っているだけの営業のつらさを痛感しました。ストックでつなぐ心細い経営状況の中、いろいろと模索をして見つけたのが裏メニューを作るという方法でした。

もともと料理には自信があったので新しくMENUを開発することはあまり苦になりません。それを特別会員として、ご登録いただいた方だけに、ご案内する方法はヒットしました。

特別メニューの目的は優良会員を増やすこと

「当店には会員のお客様だけがご注文できる特別メニューがあります。
本日は、月２回開催をしている裏メニューご試食日です。
料金もご試食特別価格になっています。
ご興味がおありのお客様は、遠慮なく係員にお申し付けくださいませ。」

といった内容のPOPや、卓上のスポットMENUなどでご案内をして、カード会員の募集をするやり方です。

すべてのお客さまに会員になっていただくと言う発想ではなく、興味を示してくれたお客様だけに絞り込むことがポイントです。スペシャルメニュー会員というネーミングと、限定案内という特別感があるので、DMの反応率も高くリピーターのファン化にもつながっています。

有料会員の名簿を作る簡単で確実な方法です。あなたのお店でも、ぜひお試しになってみてください。

Ryoukan