スモールビジネスにキャッシュレス決済は必要か?を考察してみました。
キャッシュレス決済をやっていないために、予約をキャンセルされたというTVーCMを見たことがありますか?SHOPのオーナーに、半分脅しをかけているようなストーリーのコマーシャルですが、心理を突いていて実によくできていると思います。
コマーシャルは継続されていますから、それなりに効果が上がっているのだろうと思います。例のTV-CMに限らず、すでに電子マネー決済を導入された方も、いるのではないでしょうか?
可能であれば導入を、ただし慎重にタイミングは見て。
導入のタイミングは?
導入は、キャッシュレス決済の普及の度合いを見ながらということになるのでしょうが、小さい規模のお店の場合は急ぐ必要はありません。それがなければ、本当に集客に影響があるのかどうかを見極めながら、タイミングを計ればいいと思います。
かつて、私が関与していたお店で、お客様に「クレジットカードは使えないのか?」といわれたので、導入を検討していただけませんか?と店長に打診された案件がありました。これまで何人のお客様がそのように言ってきたのかと聞いたら、わずか2人ということでした。即座に「まだ必要ないと思います」と伝えたが、店長の気持ちも大切にして、なぜ慎重に考えるべきかをよく説明したことを記憶しています。
クレジット決済も、電子決済も決済用のツールや手数料などのコストがプラスになります。そのため、集客に影響があるレベルなのかどうかを見極めてからでも遅くはないと思います。マイナスの影響が出る、または、プラスの効果が期待できる段階までは必要ありません。
ただし、通販や企業間取引の場合は支払い方法が複数用意されている方が、買いやすさという点で購入者には歓迎されます。コスト面を考慮しても導入メリットの方が大きいという場合はご検討ください。
導入のメリットは?
キャッシュレス決済をビジネスに導入した場合、下記のようなメリットが考えられます。
1,キャッシュレス決済にすれば、お客さまのお支払い手続きが簡単に便利になります。
2,キャッシュレス決済はセキュリティを高めます。デジタル取引は危険やミスのリスクが低く、顧客とお店の両方にセキュリティ機能が確保されています。
3,キャッシュレス決済を導入することで、取引履歴がデジタルで確認でき、取引の透明性が向上します。売上データや顧客支払いの詳細情報に簡単にアクセスでき、帳簿の管理が楽になります。
4,現金を受け取るための費用(銀行手数料など)が削減されます。また、支払いや管理にかかるコストも削減できます。
5,キャッシュレス決済を取り入れることで、売上が増加する可能性があります。顧客がクレジットカードやスマートフォンなどで、支払いやすい環境を提供することで、購入の壁が低くなり、平均取引額が増加する傾向にあります
キャッシュレス決済の導入は、多くのメリットを引き出す可能性があります。上記の利点を活用し、競争力を高め、顧客満足度を向上させることができます。
キャッシュレス決済の種類
1,クレジットカードを使用した支払いは広く普及しています。カード会社(Visa、MasterCard、American Expressなど)が提供するカードを利用して取引が行われます。顧客はクレジットカード情報を提供して支払いを行います。店舗やオンラインで広く受け入れられています。
2,デビットカードは、銀行口座にリンクされていて、支払いが即日引き落とされます。クレジットカードと同様に、店舗やATMで広く利用されています。
3,スマートフォン決済は、モバイルアプリやデジタルウォレットを使用して、支払いを行う方法です。代表的なプラットフォームにはApple Pay、Google Pay、などがあります。距離無線通信(NFC)を使用して支払いが行われます。
4,QRコード決済は、スマートフォンアプリを使ってQRコードを読み取り支払う方法です。この方法は、特にアプリケーションが普及しているので人気があり、小売店やレストランで広く利用されていますます。
手始めに導入するなら、コスト負担が少ないQRコード決済やスマートフォン決済がお勧めです。
Ryoukan
併せてお読みください。理解が深まります。