「アイデアの効いたネーミングで料理の価値を高め、メニューの価格アップを図る」

2025年2月9日 2025年2月9日

管理人

飲食店の厳しい環境

コロナ禍からのダメージが冷めないうちに、追い打ちをかけるようなマイナス要因が増え、飲食店には値上げを検討せざるを得ない現状があります。2025年現在も、インフレと原材料費の高騰が続いており、飲食店は依然として厳しい経営環境に直面しています。さらに、新たな課題としてエネルギー価格の変動や労働力不足があり、経営者にとってはこれまで以上に厳しい状況と言えるでしょう。

実際に、値上げをした飲食店も多いことでしょう。大手グルメサイト「ぐるなび」の調査によると、約7割の消費者が「飲食店の値上げ」を実感しており、「仕方がない」と理解を示す声も少なくありません。このような背景を考慮すると、値上げを検討することも一つの方法です。

高い値段でもなぜか納得してしまうネーミングのアイデア

■新メニューの投入で値上げを検討

しかし、値上げに際しては「お客様が離れるのではないか」と心配になるのも事実です。そこで、一部のメニューを入れ替えて新メニューを投入する方法がおすすめです。回転が悪いメニューや利益率の低いメニューをやめて、新しいメニューと入れ替える作戦です。

新メニューは比較対象がないため、高めの価格設定でも違和感がありません。その際、注目したいのがネーミングです。品名と価格だけでなく、付加価値を感じることができるメニュー名を考えることが重要です。

■ネーミングの工夫で価値を高める

試しに「ネーミングでメニューの価格アップ」とネット検索してみると、「飲食店メニュー名講座：オーダーが激増するネーミング」「飲食店メニューネーミングのポイント」など、ネーミングに特化した専門サイトも存在します。このような情報も参考にして、効果的なネーミングを考えてみましょう。

ネーミングで売上が大幅にアップした事例は数多くあります。以下に、思わず注文したくなるネーミングの例を挙げてみます。

■ネーミングのアイデア

１，地域や起源を強調する:

「伝統の京都抹茶ラテ」
「南イタリアの陽光パスタ」
「北海道産の贅沢チーズケーキ」

２，健康や特別なダイエットを考慮:

「元気いっぱいサラダボウル」
「ヴィーガンの幸せプレート」
「低糖質スーパーフードスムージー」

３，シェフや調理法に焦点を当てる:

「シェフ特製グリルチキン」
「秘伝のスパイスで焼き上げた特選ステーキ」
「プロヴァンス風香草焼きラムチョップ」

４，季節やイベントに合わせる:

「春の恋物語パフェ」
「ハロウィン仕様！魔法のワッフル」
「クリスマス限定！ホリデーケーキ」

５，エモーショナルな要素を取り入れる:

「思い出の懐かしハンバーグ」
「感動の初恋パスタ」

６，ユーモアや遊び心を加える:

「爆笑チーズバーガー」
「わくわくタコスナイト」

７，物語性を持たせる:

「王様の晩餐ローストビーフ」
「冒険者の森のキノコスープ」

■まとめ

定期的なメニューの見直しによって上手に値上げを計画しましょう。独自の魅力を持ったメニューを、アイデアの効いたネーミングで提供することで、価格アップを図ると同時に、お客様に新たな価値を提供することができます。ネーミングは単なる名称ではなく、商品やサービスの魅力を伝える重要な要素です。効果的なネーミングを駆使して商品の価値を高め、お店の収益アップにつなげましょう。

Ryoukan