小さなホテル旅館の集客販売は、メディアミックスを使ったターゲット別販促手法で。
今回は小さなホテル旅館の販促について考えてみます。観光客を呼び込む手段としては、OTAのサイトに登録をしてそこから自社のサイトに誘導する方法が一般的ですが、販売促進でやることはホームページへの誘導だけではありません。
ターゲットの特性やエリアによって、アプローチ方法を変えることができるメディアミックス(複数の広告媒体を組み合わせて使うこと)戦略は、集客と売上向上に不可欠です。商圏とターゲット別に3つのケースに分けて、それぞれの攻略法を解説します。
ターゲット(商圏)に合わせた企画と広告媒体選びで、無駄のない販促計画を!
1. 地域内の狭い商圏の場合は、顧客との密着を高める施策
- チラシ配布★ホテル・旅館では宿泊以外にもレストランやお風呂の開放など、宿泊以外の商品を持って地元客を勧誘しているところもあります。地元のお客さまを勧誘するときに最も効果的なのがチラシやフリーペーパーです。クーポンや割引情報などで来店を促しましょう。
- LINE/Instagram登録★来店特典として季節のドリンクサービスなどを提供し、登録を促します。
- リピーター施策★旬のメニューやおすすめ情報などをDMやmailで定期配信し、お客さまとの関係性を深めます。
- ナビゲーションサイト活用★ホームページの掲載情報と連携し、問い合わせや予約をしやすいように顧客導線をスムーズにしておきましょう。
2. 少し広い商圏設定の場合は、情報発信と顧客接点を広げる施策
- ミニコミ誌/フリーペーパー広告★販売商品ごとにターゲット層に合わせて近隣のエリア別ミニコミ紙などに掲載し、シリーズ広告などで認知度を高めます。
- 販売キャンペーン★体験利用などの販売キャンペーン応募などにより、新規集客と顧客情報の獲得を同時に行います。
- SNS登録促進★販売キャンペーンとは別に、常時ドリンクサービスなどで、アンケート記入やSNS登録を促します。
- ホームページ誘導★キャンペーン情報からホームページへ誘導し、販売キャンペーンや宿泊などの詳細情報を提供します。
- ナビゲーションサイト活用★ホームページの掲載情報と連携し、問い合わせや予約をしやすいように顧客導線をスムーズにします。
3. 全国が商圏の場合は、OTAの活用と独自戦略の融合
- OTA活用★広い範囲への露出と予約獲得を効率的に行います。
- OTA活用戦略★独自の宿泊プランや割引企画などを掲載し、差別化を図ります。ただ掲載をするのではなくOTAが企画する〇〇の宿や10,000円で泊まれる宿などのプランをうまく活用することを考えましょう。
- ホームページ誘導★OTA経由で顧客をホームページへ誘導し、顧客単価向上を目指します。(直接申し込む方がお得なプランを用意する)
- SEO対策★観光情報や史跡情報における上位表示を目指します。お客さまは施設の情報だけでなく、周辺の観光情報から宿泊施設よ予約することもあります。
- リスティング広告★観光地情報ページへの掲載で、検索流入を獲得します。
リスティング広告は非常に有効ですが、コスト(広告費)とのバランスを見ながら。 - リピーター対策★ドリンクサービスなどで、宿泊カードへのメールアドレス記入欄設置、DM配信、土産店との提携による通販案内などを行い、リピート促進を図ります。
メディアミックスのポイント
- ターゲットと商圏に合わせた最適なメディアを組み合わせる。
- 広告だけではなく、販売キャンペーンなど複数の販促施策を組み合わせて、広告や販促の相乗効果を狙う。
- 顧客の反応を分析し、効果測定を行いながらどのメディアが効果的か?どの組み合わせが効率的か?数量は?タイミングは?などの改善を繰り返す。
まとめ
ターゲットと商圏に合わせたメディアミックス戦略は、集客と売上向上に不可欠です。今回紹介した攻略法を参考に、自社に最適な販売促進戦略を構築し、顧客との接点を広げ、売上向上を目指しましょう。
Ryoukan