ビジネス成功の要である「集客」と「販売」は最も重要な社長の仕事です。

こんにちは。今日は、スモールビジネスの経営者さんにとって一番大切とも言える「集客」と「販売」について、改めてお話ししたいと思います。

ビジネスをしていれば、やらなければならないことは山ほどあります。経理や在庫管理、人の手配に、時にはクレームの対応…。でも、どれも「お客様が来てくれて、買ってくれる」ことが前提になっています。

だからこそ、集客と販売は、社長であるあなたが優先して取り組むべき仕事です。

商品やサービスがどれだけ素晴らしくても、それを知らない人は買ってくれません。知ってもらって、興味を持ってもらって、はじめて「売れる」わけです。

今回は、社長としてどんな姿勢で集客に向き合えばいいか、7つの視点でご紹介します。どれもすぐに実践できるヒントですので、ぜひ参考にしてください。

社長の姿勢がブランドになるー集客・販売に取り組むべき7つの視点

まず大事なのは、「うちは何のためにこの商売をしているのか」という、いわば“商いの志”を明確にすることです。

それは「地域の人に元気を届けたい」とか「昔ながらの味を守っていきたい」といった、社長自身の思いでOKです。その思いがあると、発信する言葉やサービスに一貫性が生まれ、お客様の心に届きやすくなります。

そしてそれを、スタッフにもお客様にも、繰り返し伝えることが大切です。

長く商売をしていると、つい“自分の目線”が強くなりがちです。

でも、集客を考えるうえで大切なのは、「お客様は何を求めているのか?」「どうすれば喜んでもらえるか?」という視点です。たとえば、メニューに小さい字でびっしり説明が書かれていたら、高齢のお客様は読めないかもしれません。

ちょっとした気配りが、「また来たい」と思ってもらえるかどうかを分けます。

「チラシを配ってるけど、いまいち効果がわからない…」という声をよく聞きます。

それは戦略がないまま宣伝しているからかもしれません。

広告はお客さまを獲得するための投資です。どうしたらリターンがあるか、チラシの内容を徹底的に考えてみましょう。
誰に来てほしいのか?どんな悩みを持っている人に向けているのか?その人が喜ぶのはどんな言葉や特典か?…そうしたことを考えて、的を絞った発信をすると、反応はまるで変わってきます。

特別なマーケティングの知識がなくても大丈夫。近所の人向け、主婦向け、シニア向け、若者向けなど、「相手を具体的にイメージする」だけでも反応が変わります。

社長が率先して「お客さま第一」の姿勢を見せると、それがスタッフにも自然と伝わります。

たとえば、笑顔であいさつをするとか、お客様の名前を覚えるとか、何気ないことでも続けていけばそれが“うちのスタイル”になります。

これが定着すると、店全体の雰囲気が良くなり、「感じのいいお店」「また来たい」と思ってもらえるようになります。

小さな会社やお店ほど、社長の言葉や態度がそのまま「会社の顔」になります。

スタッフとは日頃から話をして、何か気になることがあれば早めにフォローを。お客様にも、クチコミやアンケートを通して声を拾うようにすると、自然と信頼が深まっていきます。

SNSやLINEなどをうまく使えば、「身近な社長さん」として親しまれる存在にもなれますよ。

「今は忙しいし、お客様も来てくれているから大丈夫」と思っていると、気づいた時には時代に置いていかれていた…ということも。

世の中の流れやお客様のニーズは、少しずつ変わっていきます。うまくいっている時こそ、「他にできることはないか?」と考え続けましょう。

たとえば、お客様の声からヒントを得て、新しいメニューを作る。見た目をちょっと変える。そんな小さな改善が、未来の売上につながります。

集客や販売をすべて社長一人で抱え込むのは限界があります。

だからこそ、信頼できるスタッフを育てることも、社長の大切な仕事です。仕事のやり方を一緒に考えたり、「ありがとう」の声かけをしたり、そういった積み重ねが「このお店で働きたい」という気持ちを育てます。

働きやすい環境は、そのままお客様へのサービスの質にもつながります。

集客や販売というのは、チラシや広告だけの話ではありません。社長の思いや考え方、日々の行動そのものが、一番の集客ツールです。

ビジョンをはっきりさせて、お客様に寄り添い、チームを大事にしながら、少しずつでも前に進んでいきましょう。

あなたのビジネスに関わるすべての人が、「この会社と関われてよかった」と思えるような、そんなお店づくりを応援しています。

Ryoukan