顧客リストは、再来店・再購入促進に不可欠な最も価値のある財産
「暇だなぁ」と、ただ待ているだけのビジネスになっていませんか?
江戸の商人の話
火事と喧嘩は江戸の華といわれるほど、江戸は火事が多いことでも有名でした。そんな江戸の商人は、火事になると何をおいても真っ先に、蝋を塗った大福帳を井戸に放り込んで逃げたといいます。大福帳は今でいう顧客リストのことですが、大福帳さえ無事なら店や商品が燃えて無くなっても、商いを再開できるというわけです。
顧客リストはビジネスの財産といわれる大切なものです。リストがない、連絡先が分からないというときは、暇になってもひたすら待っているしかないわけですから、飲食店などのようにリストを作りにくい業種の場合は、リスト収集は優先課題です。
顧客リストの収集と管理はマーケティングの基本
顧客リストを持たないでビジネスをしていると、リピーターの管理ができませんから常に新規客を追い求めることになります。割引セールのほか、クーポンの割引率を高くしたり、ボーナススタンプなどの販促企画で来店を喚起することはできます。しかし、新規で来店した顧客をリピーターにして固定化していかないと、集客コストに利益を奪われて儲からないパターンにはまってしまします。
飲食店など顧客リストを作りにくい業種では、お願いをして名刺を頂く、料理を待っている間に記名式のアンケートに回答していただく、会員カードに記入していただく、次回来店クーポンに記入して持参してもらうなど、どんな方法でもいいのでとにかく集めて活用できるように準備しましょう。
待ちの経営から攻めの経営へ
リストがあれば暇な時期にご案内をして集客することもできますし、新メニューができたときのお誘いやセールスキャンペーンでお客さんを集めたいときにも、ダイレクトメールやmailを送ることができます。オファーは魅力的か?タイムリーか?など、ご案内の内容にもよりますが、ダイレクトメールやmailの反応を記録しておけば、何人位の来店があるか?集客数の予測もできるようになります。
リストがあれば、ピンポイントで企画の案内ができますから、ただ待っているよりはるかに安心感が違います。日々の業務に追われて後回しになっているとすれば、順番を間違っています。顧客リストは何を置いても真っ先に準備していくものですから、こころあたりがある場合はすぐに行動することをお勧めします。
Ryoukan