仕組み(サブスク)で毎月の売上を安定化させる「定期購入オファー」の作り方

小規模事業の経営をしていると、どうしても「新規客の獲得」に目が行きがちです。もちろん新しいお客さんを増やすことは大事ですが、実はリピート購入してくれるお客さんを増やすほうが、売上と安定感はグッと伸びるんです。
その中でも特におすすめなのが、「定期購入(サブスク)オファー」です。これは、商品やサービスを一定間隔でお届けする仕組み。飲食店・美容室・農産物直売所・クリーニング店など、業種を問わず工夫次第で取り入れられます。
小さなお店の売上の波を減らす「定期購入」導入のヒント
なぜ定期購入が効くのか?
理由はシンプルです。
お客様にとっては「便利」だから。
お店にとっては「売上が安定」するから。
たとえば、あなたが地元の珈琲豆屋さんだとします。常連のお客様は、月に1回くらい豆を買いに来てくれます。でも、うっかり忘れたり、忙しくて買いに行けなかったりすると、その月は売上ゼロ…。
そこで「毎月25日にご自宅へ豆をお届けします」という定期購入を提案すれば、お客様は“買い忘れ”がなくなり、お店は“売上の読みやすさ”が手に入ります。
お客様にとってのメリットを明確に伝える
定期購入を案内するときは、「お店にとって都合がいい」ではなく、「お客様にとって何がいいのか」を最初に伝えましょう。
例:
・「買い忘れがなくなります」
・「まとめて注文しなくていいのでラク」
・「定期会員だけの特別価格」
・「新商品を先にお届け」
人は“自分の得になること”に反応します。価格の割引も強いですが、それだけでなく便利さ・特別感・安心感を組み合わせると成約率が上がります。

まずは少人数から始めてみる
いきなり大々的に始める必要はありません。
「よく来てくれるお客様ベスト10」に声をかけて、試験的にスタートしてみましょう。
実際に始めてみると、配送の手間や支払い方法の工夫など、運営面での課題が見えてきます。その経験をもとに改善すれば、本格スタートのときに失敗が少なくなります。
「やめやすさ」も大事なポイント
定期購入というと「やめられない契約」と思われがちです。これが不安材料になって、申し込みをためらうお客様もいます。
そこで、あえてこう伝えましょう。
・「1回だけでも大丈夫」
・「お休みも簡単にできます」
・「お電話1本で解約OK」
やめやすさを保証することで、心理的ハードルが下がり、申し込みやすくなります。
実際の活用例
例1:農家の野菜セット
月2回、季節の野菜をセットでお届け。天候や収穫量に応じて中身を変える楽しみが好評。定期購入者限定で珍しい野菜をおまけに。
例2:美容室のトリートメントパス
月1回のトリートメント+ホームケア商品をセットで提供。通常価格より20%割引。髪のツヤ維持と来店ペースの安定化に成功。
例3:地元のパン屋さんの“食パン会員”
毎週土曜日に焼きたてをお届け。お休みや追加注文もLINEで簡単対応。会員限定で特製ジャムプレゼントキャンペーンを実施。

告知方法は“身近な場”から
高額な広告は不要です。まずは、
・店内のポスター
・レジ横のチラシ
・常連客へのDM
・SNSの投稿
・公式LINEでの案内
など、既存客と直接つながれる場所から告知してみましょう。
まとめ
定期購入は、新規集客よりもコストをかけず、売上の土台を強化する方法です。
・お客様にとってのメリットを先に伝える
・少人数から試験導入
・やめやすさで安心感を与える
この3つを押さえれば、どんな業種でも導入の可能性があります。
「新しいお客様を追いかける」から「今のお客様をもっと大事にする」へ。
この視点の転換が、あなたのお店を長く、強く支えてくれるはずです。
Ryoukan
併せてお読みください。理解が深まります。
商売のヒントはこちらでもご覧になれます。地元の商工会議所を活用しましょう。
◆全国の商工会議所一覧 https://www5.cin.or.jp/ccilist
◆中小企業庁支援策チラシ一覧 https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/support.html

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