「3つのなぜ?」に答えていますか?~伝わる広告の基本ルール~
こんにちは。販促サポートをしている高橋です。今回は、小さな会社やお店が広告をつくるときに、ぜひ知っておいてほしい「3つのなぜ?」についてお話しします。
広告の目的は、お客さまに「欲しい!」と思ってもらい、実際に「買う」行動につなげることです。しかし、ただ商品の説明やセール情報を載せただけでは、思ったほど反応がないことが多いのではないでしょうか。
その原因は、広告に「3つのなぜ?」への答えが不足しているからかもしれません。

「3つのなぜ?」とは?
広告・販促物には、次の3つの問いに明確に答えることが重要です。
・なぜ私はそれを買う必要があるのか?
・なぜあなた(この店・会社)から買わなければならないのか?
・なぜ今、買わなければならないのか?
この3つにきちんと答えていないと、お客さまの心は動きません。逆に、この3つを満たすことができれば、広告はぐっと説得力を持ちます。

1. なぜ私はそれを買う必要があるのか?
これは「商品・サービスの価値が、私にどう役立つのか?」という問いです。
たとえば「肌がしっとりする化粧水です」では弱く、「乾燥肌が気になる40代の女性に、たった1週間でハリが戻る化粧水です」と言えば、明確に“誰に”と“何が”伝わります。
つまり、「誰のどんな悩みや願望を解決するのか?」を具体的に示すことがポイントです。
2. なぜあなたから買うのか?
次に重要なのが「他にも同じような商品がある中で、なぜあなたのお店から買う必要があるのか?」という差別化の理由です。
たとえば同じコーヒーでも、
「自家焙煎でその場で挽いた豆を使っています」
「バリスタ歴20年の店主が毎朝ブレンドしています」
など、「ここだけの強み・こだわり」を伝えることで、選ばれる理由が生まれます。
小規模事業者の場合、大手と同じ土俵で戦う必要はありません。むしろ「小さなお店だからできる丁寧な対応」や「地元の人に長年愛されている安心感」など、独自の強みが大きな武器になります。

3. なぜ今、買う必要があるのか?
最後の「今買う理由」は、行動を後押しする決定打になります。
人は迷っていると、すぐに決断できません。「いいな」と思っても、そのまま忘れてしまうことも多いのです。
そこで、
「今だけ20%オフ」
「先着20名様限定」
「○月○日までの特別価格」
といった“期限”や“限定性”を加えることで、「今動く理由」が生まれます。
実例:3つのなぜがそろった広告
悪い例:「高性能空気清浄機、好評販売中!」
良い例:「花粉症でお困りの方へ。99%除去する高性能フィルター付き空気清浄機。花粉の本格シーズン前に今なら1万円引き&送料無料!」
この例では、
・花粉症で困っている人に(なぜ必要か)
・高性能フィルター付きで効果が明確(なぜこの商品か)
・花粉シーズン前+割引特典(なぜ今か)
がそろっており、具体的で説得力があります。

まとめ
広告づくりは、情報を盛り込むことよりも「伝えるべき本質」に絞ることが大切です。情報があふれている時代だからこそ、「何を伝えないか」を選ぶことが、伝える力につながります。
あれもこれも載せたい気持ちはよくわかります。しかし、伝えたいことを全部並べても、お客さまの心には何ひとつ残りません。広告を見る人は、こちらが思う以上に「ながら見」をしており、たいていは1~2秒で興味があるかを判断しています。
だからこそ、「誰に」「どんなメリットがあるのか」「なぜ今」なのかを、できるだけ端的に、明確に伝えることが必要です。
情報過多の今の時代において、**広告とは“選び抜かれた言葉で伝える、濃いコミュニケーション”**なのです。そのために意識したいのが、今回の「3つのなぜ」です。
・なぜ私はそれを買う必要があるのか?
・なぜあなたから買わなければならないのか?
・なぜ今、買わなければならないのか?
この3つにしっかり答えているか?
それをチェックリストのように使えば、反応のある広告がつくりやすくなります。
小さなお店・会社だからこそ、一枚のチラシ、一本のSNS投稿が命綱。ぜひこの「3つのなぜ?」を意識して、あなたらしい魅力をしっかり伝えていきましょう!
Ryoukan
併せてお読みください。理解が深まります。

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