値上げだけじゃない!客単価を上げる5つの方法を組み合わせよう

「売上を増やしたい。でも、これ以上値上げをするとお客様が離れてしまうかもしれない」

そんな悩みを持つ小さなお店は少なくありません。
しかし、客単価を上げる=商品の価格を上げるではありません。

これまで「客単価アップ」シリーズでは、アップセル、クロスセル、セット販売、限定販売など、
お客様に無理なく「もう少し買っていただく」ための方法をご紹介してきました。

最終回となる今回は、これまでの方法を振り返りながら、自店ではどの方法を、
どう組み合わせればよいのかを整理してみましょう。

顧客単価を上げる5つの方法

客単価アップには5つの方法がある

まず、これまでの内容を整理してみましょう。

① ワンランク上を選んでもらう「アップセル」

アップセル

アップセルとは、普段選んでいる商品よりも、少し上の商品やサービスを提案する方法です。

たとえば、
飲食店なら「普通盛り→特選メニュー」
美容室なら「通常トリートメント→上質なトリートメント」
アパレルなら「通常商品→上位素材の商品」

などがあります。

ポイントは、ただ高い商品をすすめるのではなく、「少し高くても、
こちらを選ぶメリット」を伝えることです。

② 一緒におすすめする「クロスセル」

クロスセル

クロスセルは、購入する商品に関連した商品やサービスを提案する方法です。

たとえばカフェなら、
「コーヒーと一緒に、本日のケーキはいかがですか?」

美容室なら、
「ご自宅でのお手入れ用に、このシャンプーもおすすめです」
という提案です。

お客様が必要としているものをタイミングよく紹介できれば、
客単価アップと同時に、お客様の満足度も高めることができます。

③ 選びやすくする「セット販売」

セット販売

複数の商品を組み合わせ、「セット」として提案する方法です。

たとえば飲食店なら、
メイン料理+サラダ+ドリンク

美容室なら、
カット+トリートメント+ヘッドスパ
という組み合わせです。

一つひとつ追加するよりも、お客様にとって選びやすくなるのが
セット販売のメリットです。

さらに、
ベーシック・おすすめ・プレミアム
のように3段階にすると、予算に合わせて選びやすくなります。

④ 「今買う理由」をつくる限定販売

限定販売

「いつでも買える」と思うと、お客様は購入を先送りしがちです。

そこで効果的なのが、
期間限定・季節限定・数量限定
といった限定販売です。

飲食店なら「秋限定の栗スイーツ」、
美容室なら「夏限定の頭皮ケアコース」、
アパレルなら「今季限定カラー」などが考えられます。

限定販売は単に商品を売る方法ではありません。
「今だから楽しめる」という特別感をつくることが大切です。

⑤ 「もう一度買ってもらう」仕組みをつくる

また買ってもらう仕組みづくり

客単価アップというと「今回いくら買ってもらうか」だけに目が向きますが、
少し長い目で考えることも大切です。

たとえば、

・回数券
・定期購入
・会員向けサービス
次回来店時に使える特典

などです。

一度のお客様との関係を一回で終わらせず、次の購入につなげる仕組みをつくれば、
一人のお客様から得られる売上を長期的に増やすことができます。

大切なのは「どれか一つ」ではなく組み合わせること

ここまで5つの方法をご紹介しましたが、実際の店舗では、
一つだけを実施する必要はありません。
むしろ、2つ、3つと組み合わせることで効果が高まります。

たとえばランチを提供している飲食店なら、

セット販売
「ランチ+ドリンク+デザート」

アップセル
「+300円でプレミアムデザートに変更」

限定販売
「今月限定・桃のパフェ」

という流れをつくることができます。

これなら単純にランチ価格を値上げしなくても、自然に客単価を上げることができます。

客単価アップで忘れてはいけないこと

買い手の都合

ここで一つ注意したいことがあります。

客単価を上げようとするあまり、
「もっと買ってください」
という売り手側の都合だけになってはいけません。

考える順番は逆です。

「お客様にもっと満足していただくには、何を追加すればよいだろう?」
と考えてみてください。

「せっかくならこちらの方が満足できる」
「これも一緒に買っておけば便利」
「セットの方が選びやすい」
「今しか楽しめないから試してみたい」

こうした気持ちの結果として購入金額が増えるのが、理想的な客単価アップです。

まずは「500円アップ」から考えてみよう

いきなり大きく客単価を上げようとする必要はありません。

たとえば1日30人のお客様が来店するお店で、一人あたりの購入金額が平均500円増えれば、

500円 × 30人 = 15,000円
1か月25日営業なら、
15,000円 × 25日 = 375,000円
になります。

新しいお客様を大量に集めなくても、現在来店してくださっているお客様に、
もう一つ価値を提供することで売上を伸ばせる可能性があります。

顧客単価あを挙げる5つの方法

今日からできる「5分間ワーク」

紙を1枚用意して、現在の主力商品・サービスを一つ書いてみてください。

その商品について、次の5つを考えてみましょう。

① アップセル
ワンランク上の商品をつくれないか?

② クロスセル
一緒におすすめできる商品はないか?

③ セット販売
組み合わせて選びやすくできないか?

④ 限定販売
季節・期間・数量などの限定商品にできないか?

⑤ 次回購入
回数券、会員制度、次回予約などにつなげられないか?

全部を実施する必要はありません。
まずは、この中から自店に合いそうな2つを組み合わせることから始めてみましょう。

まとめ|客単価アップは「値上げ」ではなく「価値を増やす」

今回のシリーズでは、さまざまな客単価アップの方法をご紹介してきました。

大切なのは、単純に価格を上げることではありません。

アップセルで選択肢を増やす。
クロスセルで便利さを増やす。
セット販売で選びやすくする。
限定販売で楽しさや特別感をつくる。
そして、次回購入につながる仕組みをつくる。

これらを自店に合わせて組み合わせれば、お客様に無理に商品をすすめなくても、
客単価を伸ばせる可能性があります。

客単価アップの基本は、
「もっと払ってもらう」ことではなく、「もっと満足してもらう」こと。

ぜひ、自店のお客様に喜んでもらえる「プラス500円の価値」から考えてみてください。



商売のヒントはこちらでもご覧になれます。地元の商工会議所を活用しましょう。
◆全国の商工会議所一覧 https://www5.cin.or.jp/ccilist
◆中小企業庁支援策チラシ一覧 https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/support.html

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